2区補選
市民と野党の松木謙公統一候補が当選
広島、長野と合わせて「野党統一候補」が全勝
「無為無策」の菅政権に痛烈な審判
菅政権が発足して初めての国政選挙となった北海道2区、長野、広島の補選、再選挙は4月25日投票が行われ、開票の結果、2区では松木謙公さんが5回目の当選。長野、広島でも野党統一候補が初当選を決め、菅政権に痛打を与えました。秋までにある総選挙で、市民と野党の共闘勝利と共産党躍進で、野党連合政権樹立に道を開く前哨戦でした。
吉川前農水相が収賄罪で在宅起訴され辞任した北海道2区。共産党道委員会、国民民主党、社民党が推薦した立憲民主党元職の松木謙公野党統一候補が、新人の5人の候補に大差をつけ、5万9000票余りを獲得して5回目の当選を決めました。
今回は3月に共産党が候補を取り下げ、野党各党が統一候補で一本化。松木さんはコロナ対策や消費税減税、学費の無償化などを訴え、候補擁立を見送った自公や無党派層の支持も取り込みました。当選した松木さんは共産党などの支援に感謝の意を表明し「国民や道民の生活が1ミリでも向上するように頑張りたい」と国政復帰への決意を語りました。
一方、立憲民主党の羽田雄一郎議員の死去に伴う参議院長野選挙区の補選でも、後を継ぐ弟の羽田次郎候補が、共産・国民・社民の推薦を受けた野党統一候補として闘い、自民党の新人候補に9万票の差をつけて初当選。
また、河井案里議員が公職選挙法の買収の罪で有罪が確定し、当選無効となった参議院の広島選挙区の再選挙でも、野党統一候補のフリーアナウンサー宮口治子氏が、保守王国の牙城を切り崩して自公の新人を破つて初当選。
菅内閣が発足して最初の国政選挙は、野党統一候補が3戦全勝し、コロナウィルス対策に「無為無策」、続発する金権腐敗政治の菅内閣にとつて痛烈な審判となりました。
松木議員が共産党訪問
衆議院北海道2区補選を市民と野党の共闘で勝ち抜いた松木謙公さんは4月26日、札幌市東区の日本共産党道委員会を訪問、千葉書記長らが選挙戦の労をねぎらいました。
松木議員は「みなさんには寒い中、プラスターをもって街頭に来ていただいた。あれをみると、すごく勇気が湧いてきました」と感謝。補選前に、自身の政治資金収支報告書を訂正した問題についてもあらためて謝罪しました。
松木さんは「それにもかかわらず支援していただいたことは忘れません。1ミリでも2ミリでも国民の生活が向上する政治が必要という気持ちで頑張ります」と力強く表明し、大きな拍手に包まれました。
「新幹線有害残土」で吉岡市議が追及
「住民合意」ないまま搬入スケジュール強行
共産党の吉岡ひろ子市議会議員は4月26日の総合交通政策調査特別委員会で、新幹線のトンネルエ事で発生する猛毒のヒ素やカドミウムなどの有害物質を含む「要対策土」の搬入を強行しようとする市側の姿勢を厳しく追及しました。
吉岡市議は「昨年6月の手稲区山口地区の説明会の2週間後には事前調査を強行し、今年夏からの工事着手、秋からの対策土の受け入れを一方的に提案してきた。隣接する星置地区では説明会すら開催していない。地域住民の不安に応えるためにも双方向の話し合いが不可欠。29年前にゴミ処分場として受け入れた時点と有害残土の受け入れは別物」だと受け入れの撤回を強く求めました。
吉岡市議は「住民の合意と納得が得られないまま、搬入スケジュールを強行することはだまし討ちではないか」と強く指摘しました。
新幹線工事の有害残土受け入れを巡って市議会に出された市民団体からの「要対策土の受け入れ候補地から山口処理場(手稲区)の除外を求める」陳情は自民、民主、公明の反対で否決されました。
前哨戦の余勢を駆って
総選挙で「政権交代」
日本共産党と清田区後援会は4月27日.地下鉄南郷18丁目駅で定例宣伝し、伊藤りち子小選挙区3区(比例重複)候補と吉岡ひろ子市議が訴えました。
伊藤候補は「25日投票の国政3選挙で、市民と野党の統一候補が全勝しました」と切り出し、「秋までにある総選挙で政権交代を実現しましょう」と呼びかけました。
さらに伊藤候補は、オリンピックは直ちに中止の決断をすべきとして「ワクチンが夏までに全国民に行き渡るか不透明。アスリートも国によって接種の格差がある。夏には熱中症対策だけでも5000人の医療従事者が必要。コロナの収束に全力を尽くすべきだ」と力を込めました。
吉岡市議は「臨時市議会では、営業時間短縮や宿泊療養などに63億円余りが計上されたが、まだ十分とは言えない。徹底したPCR検査をデイサービスなどにも広げて何度も行うぺき。医療機関への減収補てんも、コロナ患者受け入れ病院に留まっている。札幌でも変異株による新規感染が大きな広がりとなっており、コロナ抑えこみに市として全力を挙げよ」と訴えました。
2区補選勝利
青山共産党道委員長が談話
2区補欠選挙で市民と野党の統一候補の松木謙公さんが当選したことを受け。共産党道委員会の青山慶二委員長は4月25日、「政権交代を政策協定に掲げて頑張つた『共闘』のたまもの。無為無策のコロナ対策。強権、冷酷、金権腐敗政治に無反省の菅自公政権に国民が下した審判。市民と野党が力をあわせれば自公政権を倒せる。政権交代し、新しい政治を実現することが出来る事を実証した選挙」で、多くの国民に希望と展望を示すことができたとしています。
また、青山委員長は統一候補として奮闘した松木氏の役割について「ともにたたかった市民や野党勢カヘのリスペクト(尊敬)、統一候補としての態度は大変に好感が持てるもの。野党共闘の必要性を積極的に語り、他の野党の応援弁士の名前を挙げて紹介するなど、共闘を進める大きな力になった。消費税5%減税も一貫して訴えたことにも敬意を表する」としています。