ページタイトル「清流だより」日本共産党吉岡弘子のホームページ
みんなが笑顔で暮らせる街に 日本共産党札幌市議会議員 吉岡弘子

エッセイ「お元気ですか」

胆振東部地震から1年

里塚中央町内会館前の大きな特設テントの舞台真ん中には――里塚中央早期復旧を願うつどい――「明日に向かって がんばるべぇ さとづか」と書かれた横断幕。

「ここまでがんばってきました。まだ大変なことは続くが、このつどいを開くことにしました」

開会式での盛田町内会長の挨拶を聴いていると、地震直後からの様々な光景が脳裏に浮かんできて、胸が熱くなりました。

会場では「赤旗」読者や、清田区内のみなし仮設住宅(民間アパート)に、住んでいる後援会員ご夫妻にも会えました。

みなし仮設などに転居している60世帯のうち、約半数の方が、参加したそうです。

札幌全市で全壊家屋106戸のうち86戸が清田区で、中でも最も甚大な被害を受けたのが、ここ、里塚中央地区です。

道路と宅地の地盤改良と、倒壊家屋の撤去が進み、空き地も増えています。

「作業が進むのは良いことではあるけれど、空き地が増えるとさびしい気持ちになってくる」と、先日、盛田会長は複雑な思いを話してくれました。

里塚霊園隣接地のように、地盤改良の方向すら定まらない地域もあり、深刻な不安を抱えている被災者の皆さん。

震災から1年。最後の一人まで支援しようと、改めて心に誓いました。

(9月10日記)

「清田区新聞」19年9月15日付より

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