エッセイ「お元気ですか」
母
2月になるときまって頭をよぎる文章があります。
「ああまたこの2がつのつきがきた ほんとうにこの2がつというつきがいやなつき こえをいっぱいになきたい どこへいってもなかれない ああ でもラジオですこしたすかる ああなみだがでる めがねがくもる」
日本共産党員でプロレタリア作家だった小林多喜二の母セキさんの有名な文章です。セキさんは逮捕された多喜二に手紙を書くために、読み書きを学びました。
多喜二が、治安維持法による特高警察の拷問によって虐殺されたのが1933年(昭和8)2月20日ですが、1886年(明治19)2月20日には、漂泊の詩人石川啄木が生まれた日でもあります。
啄木の代表作「一握の砂」に、「たはむれに母を背負ひて そのあまり軽きになきて 三歩あゆまず」という短歌がありますが、母への思慕が痛いほど伝わってきます。
昨夜Eテレ「サイエンスZERO」を見て衝撃を受けました。
テレビ画面に映ったネズミはIPS細胞だけでつくられ、男と女によらない「新たな生殖の仕組み」を作る研究も始まっていると。そんな事が許されるのか、と言うのが私の正直な気持ちです。
明日から3月末までの予算議会が始まります。命が大切にされる市政めざして頑張ります!
(2月14日 記)