ページタイトル「清流だより」日本共産党吉岡弘子のホームページ
みんなが笑顔で暮らせる街に 日本共産党札幌市議会議員 吉岡弘子

エッセイ「お元気ですか」

春告魚に希望を託し

16日に緊急事態宣言の対象が全国に広げられ、北海道は「特定警戒都道府県」に指定されました。

医療機関等で働く人達の困難さはもちろんですが、収束が見えない中での自粛の毎日に、大人も子どももストレスが蓄積しています。

市役所も自宅での仕事が推奨され、私は北野にある議員事務所で仕事をすることが多くなりました。

訪問することが難しくなっているので、色々な方々に電話でお話を伺っています。

従業員20人を雇っている建築事業主の方は、予定の工事が延期される中で「6月から現場が再開できれば何とかなるが、それより遅れたら、融資や助成金制度などを使わなければならない」と言います。

子育て支援に関わっている方は、「親子で遊びに来る場所がなくなれば、日頃から問題を抱えている人たちがさらに困難になり大変」と声を曇らせます。

ある方は、「白幡山を歩いてきて気持ちよかった。山菜の季節だ」と言い、元気な声が返ってきました。

その夕方私は、それは大きくて立派な孟宗竹をスーパーで見つけました。ゆでてあく抜きをしてタケノコご飯にして口に運ぶと、春の味覚が口いっぱいに広がりました。

今年はニシンが豊漁といいます。春告魚(はるつげうお)が人間社会にも早く春を告げますように。

(4月21日記)

「清田区新聞」20年4月26日付より

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