核兵器なき世界へ全国縦断平和大行進が札幌に
悪天候つき600人超歩く
60年目の国民平和大行進。礼文島を6日に出発した北海道―東京全国縦断コースが19日、札幌に到着。午前中は強い雨という悪天候のなか、市内6コースの網の目行進に600人以上が参加しました。
江別市から引き継ぐ全国縦断幹線コースは、全国通し行進者の山内金久さん(69)や畠山和也前衆院議員を先頭に、厚別区の国道12号百年記念塔入り口を出発。途中4カ所の休憩、中継地点でメンバーが交代したり、交流をしながら、札幌駅前までの約15㌔を行進。大谷地で清田コース、地下鉄白石駅付近で豊平コースと合流し、一条橋ではたくさんの加盟団体の人が待ち受け、中心街に入ると200人に膨れ上がりました。
行進中、子どもが「かくへいきのないへいわなせかいをつくってください」というメッセージを読み上げ、「核兵器のない世界」「ノーモアヒロシマ・ナガサキ」などをコールしました。
午後には札幌北コースは通し行進者の栖原(すはら)英雄さん(68)を先頭に麻生を出発。札幌西コースは午前中の手稲コースを引き継ぎ、通し行進者の山口逸郎さん(86)を先頭に原爆の火を伝える西区の日登寺を出発。札幌駅前をめざしました。
夕方、JR札幌駅南口広場で集結アクション。3人の全国通し行進者が勢ぞろいし、「核兵器廃絶実現のため歩きます」と決意をのべ、山内さんのトランペット演奏で「青い空は」を歌いました。
21日、通し行進者らが札幌市役所を訪問。秋元克広市長に政府に核兵器禁止条約署名を求めるよう要請。応対した槙地洋市民文化局地域振興部長らと札幌市の平和事業などについて懇談し、市長直筆のペナントが平和行進に託されました。
清田区行進雨のなか40人超
19日、「清田区平和行進」が激しい雨の中で行われました。
出発地点の西友清田店前には40人を超える人たちが集まり、年金者組合清田支部や清田区生活と健康を守る会、新日本婦人の会清田支部の各代表、日本共産党の吉岡ひろ子清田区市政相談室長らがアピールしました。
参加者は国道36号を約1.3㌔、願いを書いたビニール傘などでアピールしながら行進。核兵器のない世界を訴えました。
参加者の一部は、大谷地神社下から幹線コースに合流しました。
過労死増やすな 子どもの権利を
後援会が駅頭宣伝
清田区の日本共産党後援会と吉岡ひろ子清田区市政相談室長は22日朝、東西線南郷18丁目駅頭で宣伝。後援会員ら9人が参加。疑惑まみれの安倍政権の退陣と過労死促進の「働かせ方」大改悪阻止、「子どもの権利条約」を生かす道を訴えました。
平岡後援会の多田さんは、愛媛県提出の新文書で「加計問題は安倍首相から始まったことが明確」と、首相の責任を問い、「働き方改革」一括法案は時間外労働規制を過労死ラインとするもので、「高度プロフェッショナル制度」(残業代ゼロ制度)は過労死を促進するものだと指摘し、「反対の声を広げましょう」と呼びかけました。
吉岡さんは、子どもの権利に関するシンポジウムに参加したとのべ、学生が学費と生活費の高さでまともな勉学や学生生活ができない、卒業後も奨学金の返済に苦しむという実態を紹介。「子どもと若者の貧困の解決が急がれます」とし、「そのためにも政治を変えましょう」と訴えました。
依存症対策答えず
苫小牧市のカジノ誘致大門議員ら調査
安倍政権と与党が今国会で「カジノ実施法」の成立を狙う中で、日本共産党の大門実紀史参議院議員は21日、IR(カジノを含む統合型リゾート施設)の誘致を進める苫小牧市を訪れ、担当者から聞き取り調査をしました。
前衆院議員の畠山和也さん、真下紀子、菊池葉子、佐野弘美各道議や苫小牧市議らが同行し、福原功総合政策部長らが対応しました。
大門議員は「なぜカジノを含むIRを誘致しようとしているのか。カジノ抜きの他のやり方がある」とただしました。
市の構想を説明した町田雅人国際リゾート戦略室長は「カジノによる経済効果は収入面で大きい。カジノのないIRは機能せず雇用規模も小さい」と答えました。
大門議員は「カジノは賭博。やめるべき。海外資本はうまくいかなければすぐ撤退するリスクが大きい」と反論。真下道議は「依存症など負の面の対策は」と問うと、「リスクなどの対策は必要。依存症対策は別次元で考えていくことになる」と答えを避けました。
懇談後、一行は、建設予定地の同市の植苗地域を視察しました。
安倍政権ノー
総辞職求め総がかり行動
19日、雨の降りしきる大通公園に戦争をさせない北海道委員会の総がかり行動で250人が集まり、「内閣総辞職」と声をあげました。
厚別で平和大行進の出発に参加した畠山和也前衆院議員も、この行動に駆け付けました。