先週土曜日、映画「あん」の上映会がありました。
「あん」は辛い過去や現在を背負いながら生きる3人を通じて、人はなぜ生きるのか――と鋭く優しく問いかけてくる映画でした。
政府の間違った終身強制隔離・患者撲滅政策で絶滅させられようとした元ハンセン病患者。生きていても家族に会えない。死んでも墓を作れない元「患者」の徳江さんには墓標の代わりに好きだった桜が植えられました。
映画のエンディングテーマが流れる中、そっと会場を抜け出し、第24回「非正規で働く仲間の交流会」の会場、かでる2・7へ。
中野晃一さんの講演が目当てでしたが、「二重偽装請負」を告発し裁判をたたかう仲間、ハローワークや郵政で働く期間契約の仲間の発言に目を覚まされました。
オープニングではアイヌ古式舞踊が披露されました。
「北海道旧土人保護法」は1997年廃止。「らい予防法」は1996年廃止。
多くの人たちが苦難と涙を乗り越え、憲法を拠り所に社会は前に進んできました。
翌6月5日の街頭演説は、大通公園を埋め尽くす熱気でいっぱいでした。
参院選の公示まで2週間。
安倍首相のいう「美しい日本」へと歴史を逆戻りさせてはなりません。
(6月6日記)