週末の金曜日を襲ったパリ無差別テロは、コンサートやサッカー観戦を楽しむ市民の命を奪いました。
犠牲者や被害者、そして家族や関係する方々に心から哀惜の意を表します。
今回のテロ実行犯は、今年1月にジャーナリスト後藤健二さんを殺害した過激組織「IS」と報道されています。
罪のない市民を殺害する無差別テロは、いかなる口実をつけようが、絶対に許せない蛮行です。
フランスのオランド大統領は、シリア空爆の強化と、ISに対抗する「大連合」構築に向けて、米ロ首脳との会談の意向を表明し、ロシアのプーチン大統領はIS掃射のための空爆の強化を明言していますが、トルコで開かれたG20では、空爆に対して各国から批判的な声があがりました。
会議では、テロ対策として「テロ資金供与の経路を絶つ」「暴力の称賛の防止」などを決めました。
2001年9月11日のテロに対して、「テロとの戦い」だと、アメリカがアフガン、イラク戦争に突き進み、結局は中東を最悪の状況におとしめた――負の連鎖を拡大する同じ過ちを決して選択すべきではありません。
パリの女性がテレビのインタビューに応え「どうすべきか、私たちは正しい道を選ばなければならない」と――。
(11月18日記)