第二次世界大戦で、日本では唯一地上戦となったのが、1945年3月から6月までたたかわれた沖縄戦です。
14日の夜、NHKスペシャル「沖縄戦―全記録」を見ました。
とても伝えきれる中味ではないのですが、今、書かずにはいられません…。
沖縄戦犠牲者は20万人、うち一般人は9万4千人となっています。
第32軍司令官牛島満中将(当時)をはじめとする司令部が自決したとされているのが6月23日で、この日を「沖縄慰霊の日」としています。
番組は、組織的戦闘のあとにもおびただしい死者がでている事を明らかにしています。
ガマ(洞窟)からは昨年も百人の被害者の骨が発掘されました。
作業にあたった女性は、頭蓋骨を両手で抱え撫でながら「70年間もこんな暗い所で…」と言葉を詰まらせました。
沖縄戦を指揮したアメリカ人の日記によると「住民は避難させ捕虜にする」ことを書いていましたが、戦いが激しくなると、住民も軍人もなく攻撃の対象になり、沖縄は地獄と化しました。
そのアメリカ人も亡くなるまで苦悩し続けました。
6月23日は二度と繰り返さないと誓った「沖縄慰霊の日」。
ガマには、今も発見されるのを待ち続ける頭蓋骨がある…。
(06月17日記)