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WEB「清田区新聞」

北電の“やらせ”「赤旗」がスクープ

北電

MOX加工は延期
「やらせ」で第三者委

8月26日付「しんぶん赤旗」は、プルサーマル導入に関わる道主催シンポジウムでの北電の「やらせ」をスクープ。地元紙・全国紙、テレビ各局もいっせいに報じ、北電は、この「やらせ」を認め、29日、MOX(ウラン・プルトニウム混合酸化物)燃料加工の延期と「やらせ」問題を調査する「第三者委員会」の設置を発表しました。

「やらせ」が発覚した北電本店「やらせ」が発覚した北電本店

このスクープは、プルサーマル導入について住民意見を聞く2008年10月の、道と地元自治体主催のシンポジウムで、北電泊原発の一部署が社員に参加と推進意見の表明を促す文書をメールで送っていたことを「しんぶん赤旗」が内部告発資料と関係者への取材で明らかにしたもの。

推進意見を求める内部文書推進意見を求める内部文書

26日、記者会見した党道委員会青山慶二書記長は、問題の情報は、北電関係者から党道委員会に内部告発として寄せられたことを明かしました。

「赤旗」のスクープが北電のプルサーマル計画を事実上の延期に追い込むかたちとなりました。

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北電やらせ徹底解明を

共産党北海道委知事に申し入れ

「やらせ」メール文面を手渡す真下道議と畠山氏「やらせ」メール文面を寺山危機管理監(左)に手渡す真下道議と畠山氏=8月29日

日本共産党北海道委員会と真下紀子道議は8月29日、北電の「やらせ」問題について、高橋はるみ道知事に対し徹底解明を求める申し入れを行いました。寺山朗・道危機管理監が応対しました。

真下道議は「やらせ」問題は3号機の建設時に続いて2度目と指摘、「北電まかせでは真相が解明できるか疑念がある」と道独自の調査の必要性をのべました。

これに対し寺山氏は「北電の調査状況を注視して対応を考えたい」と回答。真下道議が「道の調査を排除しないか」と問うと、寺山氏は「(北電調査の)結果を見て」とくり返し、「(道の調査を)排除しないわけでない」とのべるにとどまりました。

真下道議は「北電の調査を待つという道の消極的姿勢に驚いた」と、道独自の調査実施をあらためて主張。申し入れ直後に、北電がプルサーマル計画の事実上の延期を決めたことについて、「勇気ある告発と道民、日本共産党の共同の力です。危険なプルサーマル計画は中止し、泊原発ゼロにむけ奮闘したい」と語りました。

申し入れには畠山和也副委員長(政策委員長)も同席しました。

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平和の願い歌声にのせ

平和のうたごえ喫茶 区民ら60人集う

歌声を響かせる人たち平和の願いをのせて歌声を響かせる人たち=8月27日

8月27日、新婦人清田支部とうたごえサークルによる「平和のうたごえ喫茶」が開催され、約60人の市民が参加しました。「うたごえは平和の力」をスローガンに、東日本大震災犠牲者の鎮魂と復興の願い、核兵器の廃絶、原発依存からの脱却と国際平和の願いをのせて歌声を響かせました。

思い出の歌、平和の歌などの「みんなで歌おう」コーナーのあと、広島で開催された第57回日本母親大会に参加した新婦人会員・Kさんの「吉永小百合さんの原爆詩の朗読とその思いに感動。派遣してもらい感謝」との報告に共感しました。

女声サークル「コモド」と混声サークル「クリスタル」も日頃のレッスンの成果を披露。さわやかな感動を呼びました。

ミニコンサートは昨年に続き新進バイオリニスト、能登谷安紀子さんのソロ。若々しい演奏に惜しみない拍手がおくられました。

北海道の国民平和大行進で生まれた、北野在住・鈴木猛さん作詞の「広島へ長崎へ」が歌唱指導されました。

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今こそ“エネチェン”

原発と自然エネでシンポ

多くの道民が参加したシンポジウム多くの道民が参加したシンポジウム=8月26日夜

原発問題全道連絡会と「2011原発問題全国交流集会」北海道実行委員会は8月26日夜、札幌市内でシンポジウム「原発・放射能汚染と自然エネルギー導入を考える」を開催し、会場いっぱいの190人が参加しました。

同連絡会の菅野一洋代表委員は開会あいさつで、北電がプルサーマルの導入に関する道主催のシンポジウムで“やらせ”意見を組織した問題に触れ、「満身で怒りを表明する」と批判しました。その後、4人の話題提供者が発言しました。

日本科学者会議会員の石崎健二氏は、崩壊熱冷却に苦心する福島第1原発の事故処理や放射性物質が広範囲に拡散している現状を報告し、食品への影響を懸念しました。

泊原発から30キロ圏内の余市町・中谷栄利町議は「嶋保町長も『プルサーマルは危険』とのべています。『原発はいらない』の一致点で周辺町村にも働きかけたい」と力説。

福島県の酪農家に牧草を届けた鷲見悟・幌延町議は、農民がやむなく放った牛が車を追っかけてきたと涙ながらに語りました。

北海道大学工学部教員の山形定氏は、自然エネルギーの可能性を具体例で示し「今こそ“エネチェン”を」と呼びかけました。

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コラムコラム「清風」

またまた「赤旗」のスクープが情況を動かした。「やらせ」メールの告発は、北電をしてプルサーマル計画を事実上延期せしめた▼「神話」と「札ビラ」で批判を封じ、意のままに振舞ってきた北電も、世論の前にごり押しを思いとどまらざるを得なくなったのだ▼権力者の横暴や社会の不合理に憤り、たたかう人々に「赤旗」は頼りになる存在だ。だからこそ告発も寄せられる。「赤旗」は日本の良心の拠り所。日曜版読者のみなさんには日刊「赤旗」の購読をぜひお願いします▼原発をめぐるスクープの連発は改めて注目されている。なぜ「赤旗」のスクープが続くのか。党地区委が11日に予定している「語るつどい」に来てもらう小木曽編集局長の講演に注目だ。おさそい合わせ、ぜひおいでください。(さ)

「清田区新聞」11年09月04日付より