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吉岡ひろ子のエッセイ「お元気ですか」

拉致問題を考える

9月26日、第53回北海道母親大会が市民ホールで開かれ、久しぶりに会った仲間の元気な顔に励まされました。

特別企画『対話による拉致の真の解決に向けて』は、北朝鮮による拉致被害者、蓮池薫さんのお兄さん、蓮池透さんによる講演でした。

1978年・昭和53年7月、中央大学3年の薫さんは夏休みで帰省していた新潟県柏崎市の海岸で恋人の祐木子さんとデート中のところを拉致されました。

お二人を含む拉致被害者5人が帰国できたのは24年後の秋でした。

それからまる8年経っていますが「日朝政府はにらめっこしている状態。民主政権になってむしろ後退しているんじゃないか。拉致問題があるからと、北朝鮮の女子サッカーチームが入国できなかったり、高校無償化問題で朝鮮系高校を除外したり、何かというと経済制裁に持って行こうとするだけだ。菅首相は国連の演説で拉致・核・ミサイルと性格の違うことを一緒くたにしている。これでは解決できるものも解決できない」と批判しました。

薫さんのおかあさんが、ニコニコして外を歩けば「まだかえってこれない被害者がいるじゃないか」、険しい顔をして歩けば「息子が帰ってきて嬉しくないのか」といわれる。家族で外食すれば「税金で贅沢している」と言われるなどのバッシングで苦脳し「拉致被害者支援金」を辞退しているという事実に衝撃をうけました。

被害者第一の、垣根をこえた運動で拉致問題を大きく動かしたい。政府は北朝鮮との交渉を、と蓮池さんは語りました。本当にそのとおりだと思いました。

(9月29日記)

「清田区新聞」10年10月03日付より