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2年ほど前だったろうか。
ある九条の会の講演会で元内閣官房長官の野中広務さんのお話を聞きましたが、そのなかで、攻撃と感じるほどの共産党批判もありました。会場が一瞬水を打ったような緊張感と静けさに包まれた時のことが、いまでも鮮烈に記憶に残っています。
6月27日の朝、「赤旗」日刊紙を見て目を疑いました。あの野中広務さんが、1面の特別インタビュー「憲法・戦争・平和」に登場しているではありませんか!
記事の出だしに書いてあります。「25才で郷里の町会議員になり、衆議院議員引退までの52年の政治生活を通じて「宿敵」だったあなた方(「赤旗」)に私のおもいを語るのも、いまの時代がそうさせるのだと思います」と。
2年前の講演会でわたしは「なぜ九条の会の講演会で共産党のことをそこまでいうのだ!」と内心非難めいたものを感じていました。「宿敵」と親しいグループのところで講演するその勇気を讃えるよりも、です。
志位委員長は八中総で、アメリカとの関係で、事実に即して「複眼」で見る―という綱領の立場を強調しました。野中さんについて一面的に見ていた自分に反省しきりです。
激動の兆しを彷彿させるインタビューでした。
(6月30日記)
「清田区新聞」09年07月05日付より