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4月から改悪された介護保険制度のもとで現場はどうなっているのか、と12月4日施設訪問をしました。現在の日本共産党の国会議員団北海道事務所で働いている岡ちはるさん(清田区選出の前札幌市議)とともに清田区内の特別養護老人ホーム、グループホームなど11ヵ所の施設長の方と懇談できました。
「国はお年寄りの方を施設から在宅へ、との方針を出しているが基盤整備がされていなく実情にあっていない。分からない人が制度をつくっている」「質も大切だけれど、(働く)人の数がなくてはむずかしいので下半期からは正職員を減らして臨時職員を増やしている」「介護報酬が低くなり、やっていけないので契約職員、パートなどをふやして、正職員は減らしていかないとやっていけない」と、こもごも語ってくれました。
介護報酬が削られ運営が大変になったしわよせが結局働いている人にいき、しいては利用者さんへの介護の質の低下にゆきついていることがよく分かりました。特別老人ホームはかっては「終(つい)の住み家」といわれていました。
人生の最終地点まで人間らしくかくありたいと願うのはぜいたくだと、わがままだというのでしょうか。
「長生きできてよかった。ありがとう。」と誰もが実感できる社会をつくるためには、まず庶民に優しい政治(大企業優しいのが今の政治ですね)にきりかえなければなりません。そう思うと来年の二つの選挙、何としても負けるわけには行きません。
「人間の尊厳」をかけてのたたかいを、清田区の皆さんとともに勝ちぬきたいと深く心に期するものがありました。
「清田区新聞」06年12月10日付より