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みんなが笑顔で暮らせる街に 日本共産党札幌市議会議員 吉岡弘子

エッセイ「お元気ですか」

冬季五輪候補地発表を受けて

12月1日朝、「北海道新聞」のニュースレターを読んで驚きました。11月30日にIOCが冬季五輪開催候補地を発表。30年、34年に加え、38年についても、「スイスを優先」と明らかにしました。秋元市長は「今後についてはゼロベースで考えざるを得ない」と撤退を表明。

市民の意識は、コロナ禍で行動の自由が制限され、命や健康を守ることが最優先課題となり、冬は大雪への除雪が追いつかない。市民生活は成り立たず、五輪などやっている場合ではない。税金は、市民の暮らしを支えるために使うべきだとの意見が多数です。

そこに東京五輪の汚職問題が重なり、反対意見が多数になっても、市民の声に正面から向き合わなかった札幌市の姿勢こそが、問われなければならないと思います。

ラグビー日本代表で神戸親和大学教授の平尾剛さんは「スポーツは社会と密接に関わり合いながら行われるべき。しかし、札幌市の招致活動では、そうした様子は見られなかった。なりふりかまわず開催しようとする意図の裏には、莫大な利権が存在する」と語っています。

秋元市長は、すべてを白紙に戻すとともに、16年から積み立てた52億円に上るオリ・パラ基金を一般財源に戻し、市民の暮らしのために使うべきではないでしょうか。

(2023年12月4日 記 家族の看病のため台湾にて)

「清田区新聞」2023年12月10日付より

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