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みんなが笑顔で暮らせる街に 日本共産党札幌市議会議員 吉岡弘子

エッセイ「お元気ですか」

「エカシ・フチ」への特別支援制度を

13日から定例会が始まりまし。本会議のあと財政市民委員会で、請願第3号「『アイヌの長老エカシ・フチ』への特別支援制度の確立を国・道に求める意見書の提出を求める請願」の初審査がありました。私は厚生委員会の所属ですが、紹介議員として傍聴しました。

「エカシ・フチ」とは、アイヌ民族の長老で、「エカシ」はおじいさん、「フチ」はおぱあさんで、この請願は国に対して制度を求める意見書を札幌市議会で上げてほしいという趣旨です。

請願書の初審査のときには、請願者が趣旨説明できますが、わずか5分です。代表の阿部一司さんは5分という短い時間で「アイヌモシリ」の消滅を意味する「北海道」が命名された1869年(明治2)からの、和人によるアイヌ民族への強制的な同化政策をみごとに訴えました。

アイヌ民族は、和人、つまり私たちの祖先によって家も土地も集落も、狩猟や漁、山菜採りなどの仕事も、そして言葉すら奪われ、いわれなき差別に苦しめられてきました。

今回の請願は、「継続審議」となり、採択されませんでしたが、ここをスタートにアイヌ民族の権利を取り戻す運動を札幌から発信しなければと期するところがありました。

(2月14日 記)

「清田区新聞」2月19日付より

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