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札幌市に福祉灯油の実施を求めている札幌社会保障推進協議会、新日本婦人の会札幌協議会、北海道生活と健康を守る会連合会は第1回定例会開会日の14日、各会派に陳情の採択を要請しました。
灯油価格(多量配達)は依然として1リットルあたり100円を超える高い水準で推移し、社保協などがとりくんだ福祉灯油の実施を求める個人署名は同日までに3058人から、団体陳情は老人クラブや団地自治会などを含む105団体から寄せられています。
各会派の控室を回って要請すると、事務局が要請書を受け取り「議員に伝えます」と応じる会派や、「個人的には賛成したい」と話す議員もいました。
日本共産党は井上ひさ子団長ら在室の市議がそろって応対。「札幌市でもぜひ実施を」と求める要請団に井上団長は「実現に向けてできるだけの努力をしたい」と答えました。
日本共産党の吉岡ひろ子清田区市政相談室長も清田区生活と健康を守る会代表として要請行動に参加。自民党会派室などを訪れ、灯油高騰がくらしを直撃している実態を訴え、採択を要請しました。
18日の札幌市議会厚生委員会で「福祉灯油の実施を求める陳情」の審査が行われました。
陳情の趣旨説明で陳情者代表らが年金削減や物価値上げ、医療費増加などによる生活苦を切々と語りました。
日本共産党の小形香織議員は、「今冬は真冬日が多く、冷え込んだ日もある。命にかかわる切実な問題。福祉灯油は実施するべき」と迫りました。
札幌市は「国が対策するべき」「実効性がない」「事務経費がかかる」など、実施しない理由ばかり並べ、終始冷たい答弁でした。
傍聴者が見守るなか、陳情は、日本共産党と改革が「賛成」、自民、民主、公明は「反対」で不採択とされました。
党札幌市議団は「引き続き福祉灯油が実施できるまで、市民のみなさんと力を合わせていく」としています。
日本共産党札幌市議団(井上ひさ子団長)は13日夜、第1回定例議会(2月14日〜3月28日)に向けて市政懇談会を開きました。
道社保協、福祉保育労組、民主商工会などの代表ら約20人と意見交換しました。
市議団から井上団長、宮川潤幹事長、小形香織市議が参加しました。
宮川市議は、2014年度予算案の概要を説明。一般会計の予算額が史上最大となる8847億5000万円となり、一時期減少していた土木費が大幅に増加していることなどを紹介しました。
「保育への株式会社参入で高架下に保育所が作られるなど保育の質が守れない。保育士の待遇改善のために市独自の予算を」(札幌保育連)、「生活保護の申請用紙を市民の目に見える窓口に置くよう引き続き求めてほしい」(道社保協)、「建設業者の多くは一人親方でダブルやトリプルワークをしている。札幌で本業だけで商売ができるように地元発注を増やすことが必要」(北部民商)などの意見のほか、公契約条例、福祉灯油の実現、除雪への要望が次々出されました。
井上団長は「みなさんの代弁者として議会に声を届けていきたい。実りある議会にしていきます」と決意をのべました。
明るい革新道政をつくる会(略称・明るい会)は17日、札幌市内で道政問題懇談会を開催しました。労働組合や民主団体の代表ら22人が参加、日本共産党の真下紀子道議、菊地よう子、宮川潤の両道議候補も出席しました。
真下道議は、「(道予算の)あらゆる費目をかんな掛けしてきた」という高橋はるみ知事の発言を紹介。消費税増税の対策を含め、道民の暮らしを守る立場で論戦していく決意を表明しました。
黒澤幸一代表世話人(道労連議長)は、道内で環太平洋連携協定(TPP)や原発問題をはじめとする「一点共闘」や、雇用問題で連合との共同がすすむなど新しいたたかいがはじまっていることを紹介し、「道政がどういう立場に立つのかが問われている」とのべました。
高教組の代表は、道教委がすすめる「ハイレベル学習セミナー」について、「頭のいい子だけをのばす」もので、教育の機会均等を奪うものだと批判しました。
新婦人の代表は、道教委の「君が代」押しつけ問題を告発。旭川市内の小学校で、宿題として「家で『君が代』を3回歌う」練習が出されている実態を紹介しました。
ほかにも中小企業支援を民間コンサルタント会社任せにする事業見直しや、市町村国保の「短期証」発行問題、道営住宅の修繕費拡充などさまざまな期待と要望が寄せられました。
真下道議は、「みなさんの運動と連携して前進させていきたい」と語りました。
先日、小学校教師の話を聞く機会があった▼授業時間が長くなっている中で教師の休憩時間が取れるのは3時45分から。でも実際には休めず、会議や研究、道教委から降りてくる各種調査や、「学力・体力向上」のプラン作成等、多忙になっている。給料に差をつける教員評価で、管理も強まっていると言う▼また、臨職教員や保育士の劣悪な労働実態が社会問題になっている。民間の学童保育指導員も年収が150万円に程遠い。教育に関わる人達が誇りを持って仕事に向かうためにも身分保障は大切だ▼先日、若い人が共産党に入党した。職場の仲間と力を合わせて、子ども達のためにすばらしい実践を積み上げていって欲しい。(春)
「清田区新聞」14年02月23日付より