Since 2007/03/08
冬の間、雪に隠れていた汚れが目立ち、ほこりっぽい街並みの中にも、大地からわき上がる春を感じる4月です。
3月末に北野地域を訪問して、金色に輝く福寿草に出会いました。
年度替わりでもある4月、真新しい制服に身を包んだ学生さんや、新入学の小学生が街に元気を運んで来ます。
ホッとくつろぐ日曜夜、私の楽しみの一つは、大河ドラマ「軍師官兵衛」ですが、火曜日の夜の楽しみができました。
新連続ドラマ「サイレント・プア」で、舞台は東京下町。主人公は社会福祉協議会のソーシャルワーカーです。
第1回はゴミ屋敷といわれる家に住むお年寄りが出てきます。
貧困とは「経済的問題」だけでなく、人と人のつながりが失われたことから生まれる――という主人公。
確かに、私が子どもだった頃には、みんな「貧乏」だったけれど「貧困」ではなかった気がします。
昨年のドラマ「ダンダリン」では、労働基準監督官が主人公で、ブラック企業や違法労働などを取り上げました。
どちらのドラマも、社会の隙間で生きる人たちに、徹底して寄り添って働く姿が小気味よく新鮮です。
米倉斉加年演じる主人公のおじいちゃんが、「人の人生と関わる仕事というのは大変だな…」と言います。
「一人ひとりの人生」、宇宙で一つの人生です――。
(04月09日記)
「清田区新聞」14年04月13日付より