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先日テレビで印象派の代表的な画家、クロード・モネの連作「サン・ラザール駅」がとりあげられていました。
フランスで初めての終発着駅が、サン・ラザール駅だそうですが、天井のガラス窓から射し込む陽光によって作られた光の陰影と、画面いっぱいに白く立ちこめる白煙と、蒸気機関車の到着後の熱がテレビ画面から伝わってくるようでした。
この絵は1877年に発表されたといわれています。
産業革命の進展のなかで、ヨーロッパでは資本主義社会へと移行した時期で、マルクスが資本論を発行した時期でもあり、現在放映中のNHK大河ドラマ「八重の桜」の明治維新とも重なります。
今更ながら、世界は関連し合い繋がっているのだとわかります。
それにしても、日本は世界の流れからの「例外」が多すぎます。
「赤旗」日刊紙で、大学を卒業したが、奨学金700万の借金を背負っている方が紹介されていました。
いえ、人ごとではなくて、うちの次男も400万円の奨学金を返済中ですが…。
日本の奨学金制度は、返済できないとブラックリスト化し、延滞金は年10%と、サラ金化しています。
OECD(経済協力開発機構)加盟34カ国中17カ国は、大学の授業料は無償――!
有償の国でも、給付制奨学金制度がないのは日本とアイスランドだけという例外国家。
「1年生になったーら」と希望いっぱいの入学が、借金いっぱいの入り口とは――。
(04月10日記)
「清田区新聞」13年04月14日付より