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吉岡ひろ子のエッセイ「お元気ですか」

ベートーベンを聞きながら

知人のTさんは小学生からビートルズにはまり、中学生ではマッシュルームカット、ジャズにも傾倒という音楽好きです。

そのTさんが「ベートーベンのピアノソナタ『悲愴』があったから自分はどんなつらい時ものりきってこれた」といいます。

ベートーベンは音楽家の家に生まれたとはいえ父親は飲んだくれ、暮らしぶりはたいへんだったそうです。『悲愴』は1798年、ベートーベン28歳のとき、自分の耳が聴こえなくなる恐怖の中でつくられました。

CDを探しても見つからなかったのでインターネットで第1楽章から第3楽章まで聞いてみました。ベートーベンの苦しさが美しい旋律の中にこめられ胸にしみ入ってくるようです。

音楽だけでなく、人間も、ものも、それぞれに物語があり、背景に時代があります。物語がわかると愛着がわく、物語に自分が加わるともう身内の気分です。

だから自分が畑を耕してつくったジャガイモも、どんなに小さくとも、いとおしいし、おいしい!

うーん、いつのまにか音楽が食べものにすっかりかわってしまいました。

音楽鑑賞がストレス解消なら太らなくていいなーと、うらめしくもあり… しかし、こじつけるときょうからローマでは食料サミット。

アフリカの子どもの顔が目に浮かんできます。

学校給食をすこしだけ食べ、残りを家族に持ち帰ってくる子ども。しかし価格の高騰で支援の食料はさらに少なくなるといいます。

課題は山積み、政治なくして解決はありません。

(6月3日記)

「清田区新聞」08年06月08日付より