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日本共産党
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吉岡ひろ子のエッセイ「お元気ですか」

絵手紙から

絵手紙仲間のSさんは白血病に犯されましたが骨髄移植によって病をのりこえ、実に前向きに生きています。

骨髄移植の手術を決めたとき、主治医の先生が「ここまでいっぱい頑張ってきたんだからもう頑張らなくていいよ。あとは私たちに任せなさい」と。彼女は、重くのしかかっていた肩の力がスーッと抜けたといいます。

白血病の治療は聞くに堪えない程の凄まじいもの。それでも彼女は「病気をしてよかった。大切なものをいっぱいもらった」と笑顔でいいます。

絵手紙の合言葉は「下手でもいい。下手がいい」。ひとりひとりの人生や顔が違うように、わたしらしさがていねいに描かれることが何よりも大事だと思います。

欠点もあるけれどいいところもある、ていねいに見れば、絵も、人も、社会も。

ていねいに見るゆとりがないと希望も見えなくなってしまいます。

しかし、20年間もの間闘ってきた、元国鉄の全動労組合の裁判勝利、薬害肝炎訴訟の勝利、後期高齢者医療制度への怒りの広がりなど、もうけや経済一辺倒でなく、人間を大事にする社会へとすすめるマグマは、確実にエネルギーを蓄積していると実感するこのごろです。

「清田区新聞」08年02月10日付より