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日本共産党
清田区市政相談室
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吉岡ひろ子のエッセイ「お元気ですか」

夕映えのときを人間らしく

義母は明治44年生まれ。狸小路で「くつした屋」を営んでいましたが、戦時下で廃業。義父のささやかな給料で5男1女を育て上げました。残されたモノクロの写真には白い「かっぽう着姿」のふっくらした笑顔が子どもだった夫たちと写っています。

義母とは1985年から14年間暮らしを共にし、7人家族の洗濯や掃除を一手に引き受けてもらっていましたが、めったに愚痴をこぼさない気丈な明治の女であったと思います。

88歳の暮れ、肺炎にかかり3週間の入院で小康状態から急変し息を引き取るまで接し、私は生まれてはじめて生と死の狭間に立ち会いました。

来年4月から始まる高齢者の医療改悪は、凄まじい人権侵害の内容です。

75歳以上の健常または65歳以上の障がい者を対象とした後期高齢者医療制度では、医療費の値上げ、差別医療が一挙に襲いかかります。70〜74歳の人たちには1割負担から2〜3割と大幅値上げ。

国民に「長生きするな」と言っているこの医療改悪はどうしても許すわけにはいきません。大きな国民的大運動で必ずや凍結、撤回に追い込みましょう。

人生最後の夕映えのときをみんなが人間らしく暮らせるためにも!

「清田区新聞」07年09月30日付より