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日本共産党
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吉岡ひろ子のエッセイ「お元気ですか」

ある夜、廊下の奥に――

今年の冬はとにかく寒い。その上灯油は恐ろしく高い。

10年前と比べると灯油価格は3倍といいます。

かといって節約も限界があり、居間でしかストーブをつけない我が家でも、先月は2万6千円かかりました。

安倍首相は「物価を上げれば給料もあがるから」とお金をどんどん印刷して円安にしました。円安で輸出企業は儲かりました。

私たちは高くなった灯油や食料品を買わされています。

東日本大震災の復興税も国民はこれから先20年以上払うのに、大企業の負担分は「もう払わなくていいよ」です。

安倍首相はさかんに「景気回復」を強調しますが、賃金アップはほんの一部で、年金は下がりっぱなしです。

「景気回復」は誰しも賛成ですが、安倍さんと私たちの「景気回復」の目的は違うように思います。

私たちがそう思うのは、「安心して暮らしたい」からで、安倍さんは消費税を上げるために「景気回復」の4文字がほしいのでしょう。

さらに「景気回復」で支持されているうちに、日本の「戦争する国づくり」を完成させようとしています。

新婦人の憲法サークルで桒山(くわやま)先生が話された、「ある夜トイレに行こうとしたら、廊下の奥に敗残兵の亡霊が立っていた――」そんな日本への逆戻りは許されません。

あたたかい石油ストーブを背にしながら、背筋が凍ります。

(02月05日記)

「清田区新聞」14年02月09日付より

 桒山弥壽男(くわやまやすお)
 北海道教育大学名誉教授・北海道日本共産党後援会代表世話人