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2月22日の午後1時、市役所16階の建設委員会会議場は傍聴者で埋め尽くされました。
一昨年の秋に、札幌市が打ち出した「行財政改革推進プラン」に盛り込まれた「市営住宅家賃減免世帯の負担増」の撤回求める陳情の審議を、この眼で見届けたい――と約100名の市民が雪道の中、駆けつけました。
1時間弱、質疑と討論が行われ、委員長と副委員長を除く9人の議員のうち、陳情賛成は2人で、否決されました。
審議を通じて発言したのは、陳情に賛成した共産党の宮川さんと、市政改革の松浦さんの二人だけで、清田区選出の民主・自民・公明の3人の議員は「うん」も「すん」もなく陳情に反対しました。
全市191の団体陳情。清田区では19団体が陳情し、そのうち市営住宅団地自治会は、7割にあたる8自治会が陳情をあげています。
これだけの切実な声にたいし、議員は賛成か反対かその理由を明らかにする義務があるはずではないでしょうか。
里塚のHさんは、「どうして委員長はしゃべらない議員に意見を求めないの」と、怒りを込めて初めての市議会傍聴をした感想を言いました。
傍聴後の集会で、ある男性がせきを切るように発言しました。「これであきらめないで運動を続けよう。そうでないと腹がたって今晩眠れないよ!」
みんなが頷いて大きな拍手で応えました。
(02月27日記)
「清田区新聞」13年03月03日付より