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吉岡ひろ子のエッセイ「お元気ですか」

8月は平和の月

最近1年が過ぎるのが早く感じるんだけれど――」とご近所のSさんがいいました。

「広島と長崎に原爆が落ちて敗戦を迎えた夏から、67年目の8月。

「広島で被爆した廣本俊雄さん(78)は、被爆体験や原爆投下後に一変した苦難の人生を、この夏初めて証言しました。

「小学生の廣本さんは疎開先で8月6日をむかえましたが、12日迎えにきたお父さんとともに広島に戻りました。

「人とは思えない姿に変わり果てたお母さんは10月23日に、翌年の3月にはお父さんも亡くなり、おばあちゃんと妹さんの3人暮らしは貧乏のどん底だったそうです。

「原爆を避けて生きてきた廣本さんでしたが、8年まえガンで胃を全摘した後、周囲の勧めで被爆者健康手帳を作りました。

「「とにかく思い出すのがいやなんじゃ。本当に触れたくなくてすぐに涙が出そうだけれど、ようやく話そうという気持ちになった」といいます。

「日々の暮らしに苦しみや悲しみがないわけではありませんが、時の流れを短く感じるのは、穏やかな平和な暮らしのせいかもしれない――とも思います。

「6日に取り組んだ9条の会の「灯籠流し」には、近所のお子さんたちが参加し灯籠に着火をしてくれました。

「清田区役所でも平和絵本展やパネル展(8月9日〜31日)が、開かれます。

「紛争を戦争にしない社会、核兵器廃絶の社会をめざすバトンを握った手を忘れてはなりません。

(8月8日記)

「清田区新聞」12年08月12日、19日付合併より