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吉岡ひろ子のエッセイ「お元気ですか」

なぜ人間になれたか

先日、NHKスペシャル『ヒューマン、なぜ人間になれたのか』を見ました。

地球の誕生はおよそ45億年ですが、私たち人類は約700万年前に東アフリカで誕生したと言われています。

7万4000年前に火山の大噴火で環境は一変します。

世界は氷河期に入り、6万年まえ、食料を求めて人類はアフリカから世界中に向けて「グレートジャーニー」つまり「偉大な旅」を始めました。

大噴火を経験し、それまで血縁関係だけの小さな集団で暮らしていたのが、互いに必要な物を交換したり助け合うようになりました。

人類最古の首飾りは、家族や仲間の象徴だそうです。

世界中に広がったホモサピエンスは北方で進化したネアンデルタールと出会います。

体力的に劣勢なホモサピエンスが、投擲具(とうてきぐ・飛び道具)を編み出し、生き残ったのとは対照的に、屈強で狩りの得意なネアンデルタールが絶滅したのは、人類の進化の真実を物語っているのではと思いました。

投擲具は、狩りのために使われ、さらに規律や治安のために使われ、大きな集団が生まれますが、皮肉なことに、集団間の紛争に、武器としての道具が使われることになりました。

ホモサピエンスの6万年の時空を考えると、原発から出た放射能の危険性がなくなる10万年後が、いかに遙か彼方か―と気が遠くなります。

(2月1日記)

「清田区新聞」12年02月05日付より