Since 2007/03/08
もう10年以上もまえになりますが、札幌学院大学学長、布施晶子さんの北欧の高齢者施設報告会での、お年寄りの生活ぶりが印象的でした。
家族やおもいでの写真、大切なものとともに暮らせる老後が保証され、安全のための様々なシステムが設置されています。何よりお年寄りの表情が違います。
これを聞いていてふとある詩を思い出しました。
…ひいおじいちゃんは/ことし八十一/でも三で割ると二十七/九で割ると九つ/二十七で割ると三つです。/ひいおじいちゃんのなかに/若者がいる/少年がいる/おさなごもいる
「さっちゃん」でよく知られている阪田寛夫の詩「ねむりのくに」です。
日本では、「うば捨て山」の高齢者医療制度がまかり通り笑顔は奪われるばかり。こうして原稿を書いている最中「保険料が倍になった」と怒りの電話がかかってきました。
スタートから1年。人権無視の後期高齢者医療制度は断ち切るしかありません。
(4月1日記)
「清田区新聞」09年04月05日付より