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吉岡ひろ子のエッセイ「お元気ですか」

イージス艦衝突事故

2月19日未明午前4時7分、まだ真っ暗闇の千葉県野島崎から40kmの海原。漁労中の清徳丸(排水量7t)に海上自衛隊のイージス艦「あたご」(同7750t)が衝突。

清徳丸船長の吉清治夫さんと息子の哲大さんはいまだに行方不明のままです。

専門家によると「海上衝突予防法」に照らし、位置関係による回避義務、漁船が漁をしている最中だということからも100%イージス艦の方に回避義務があるとのこと。

漁船がひしめく漁場でなぜこんなことがおきるのか、全く納得がいきません。

しかし、地元漁師の方が語っています。「軍艦はめったにかわさない。ヒヤリとしたことも何度もある」と。

また、この事故は米航空母艦入港のための工事からでる土砂を、この衝突事故現場付近に投棄する計画を防衛省が一方的に発表し、漁協が作業中止を求めているさなかでもありました。

「国防のため」「軍事優先」があたりまえになり、人の生活や命を軽視する姿勢が根源にある恐ろしさを感じます。まさに「そこのけそこのけ軍艦が通る」そのものです。

ホームレス支援で、週に一度新鮮な魚を東京に届け続け、貴重な漁業後継者だった23歳の哲大さん。哲大さんの成長に目を細め、新しい船を購入し、黙々と漁師を続けてきたお父さんの治夫さん。

せめてお二人が一日も早く家族の元に帰られるよう、政府は捜索、救援のため万全を尽くしてほしい。そして、国民が納得のいく真相究明をしてもらわなくてはなりません。

「清田区新聞」08年03月02日付より