Since 2007/03/08
花も雑草も1週間も経つと見違えるほど成長するこの季節、ニョキニョキといって思いうかべるのはアスパラ。
先日、Aさん宅に伺ったとき、自宅裏の畑のアスパラとウドを誇らしげに見せてくれました。Aさんならずとも、大地にまっすぐ立っている潔いアスパラの姿は、感動すら覚えるものです。
今や年中スーパーに出回っているのですが、食べたくてもじっとがまんして、この時期の新婦人の産直アスパラを待つのです。赤井川村で長いこと共産党村議をしていた吉岡光雄さんがつくったアスパラは、文字通り青臭いにおいがプンプンして食欲をそそります。かみしめると吉岡さんの思いが伝わってくるようです。そして、これでもかこれでもかと1週間馬のように食べ続けるのです。塩ゆで、バター炒め、グラタン、天ぷら……。書きながら思わず生唾をゴクンとのみ込んでしまいました。
農業王国といわれる北海道は、食料自給率わずか40%といわれる日本で、200%を堅持していますが、地方を走ると休耕田があちこちにあって、心が痛みます。減反しない農家にはペナルティを課し、輸入米を毎年増やし続ける政府の農業政策は、私たち日本国民にとっても、また、世界中の飢えとたたかっている人たちにとっても、許すことのできないものです。
それにしてもアスパラ、そろそろ届くはずなのに――。
(07年05月21日記)
「清田区新聞」07年05月27日付より