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24日に投票がおこなわれたいっせい地方選後半戦の議員選挙で、日本共産党は、各地で奮闘し、4年前の選挙と比較して議席占有率を1・84ポイント前進させる成果を勝ちとりました。
これは自治体の再編・合併、大幅な定数削減などで、選挙がおこなわれた自治体数や議員総数が半減したもとで、「全体として、重要な前進」(4月23日付「常任幹部会声明」)でした。
北海道でも函館や旭川の市議選で議席を増やすなどの成果をあげています。清田区の党支部・後援会員が応援に入った恵庭、北広島、留萌の3市議選では全員が当選しました。
国会ではいま、安倍自・公内閣と与党が、改憲手続き法や米軍再編推進法、改悪教育基本法の具体化を図る教育3法改悪案などの審議を異常に加速させ、暴走しています。
これにストップをかける草の根のたたかいとともに、7月の参院選挙で紙智子参院議員(比例代表)の再選、はたやま和也候補(北海道選挙区)の勝利のため、党と後援会のいっそうの奮闘が求められています。
日本共産党の吉岡ひろ子清田区市政相談室長は24日早朝、後援会員らと真栄の街頭に立ち、地方選後半戦の結果を報告。国会で暴走審議を続ける政府、自・公両党を批判しました。(写真)
全日本年金者組合札幌清田支部(大塚卓冶支部長)は21日午後、清田区内で第7回定期大会を開き、今年度の活動方針などを決めました。(写真)
活動方針は、①後期高齢者医療保険制度に反対する ②改憲とその手続き法案、消費税などの増税を許さず、最低保障年金制度実現めざし、7月参院選勝利に全力をあげる ③レクリエーション、文化活動、スポーツなどにとりくむ ④「仲間づくり」の目標を早期に実現する― など。
大塚卓冶支部長、村岡忠義副支部長、吉野昭夫書記長をはじめとする新役員を選出しました。
安倍内閣が「教育再生」の名のもとに国会に提出した教育関連3法案とは「学校教育法」「教員免許法」「地方教育行政法」の改定案で、昨年強行した改悪教育基本法の具体化をはかる改悪法案です。主な問題点をみてみましょう。
教育研究者や教育現場関係者を排除し密室で協議した3法案を、中央教育審議会にわずか一カ月の審議で答申させ、衆院に特別委員会を設置してゴリ押しする、異常な強権ぶりです。
「国を愛する態度」など沢山の徳目が法律にかかげられ、子どもに強制されます。道徳が「教科」となり、政府の都合のいい「道徳」が押しつけられます。学校に「副校長・主幹教諭・指導教諭」が新たに置かれ、管理体制が強化されます。
教員免許に10年の有効期限を定め30時間の講習終了を条件に免許を更新します。「指導力不足教員」対策だといいますが、権力におもねない教師が「指導力不足」と認定されかねません。教師を委縮させ、上ばかり見る教師が増えるでしょう。
地方教育委員会に対し、文部大臣が「指示」や「是正の要求」をすることができるようになります。教育委員会や学校現場への国による直接的な支配・介入が強められます。
ある日学習塾から電話がかかってくる。「あなたのお子さんの学力は全国で○○万番目ですよ」「もっと塾へ通わせたてはいかが」▼24日、全国の小学6年生、中学3年生に実施された一斉学力テストは、こんな事態を招きかねない。記名式で、家庭の学習状況も調査し、受験産業関連企業が採点・集計・分析をするのだから▼データの公表次第では学校の序列化で深刻な教育格差を生む。安倍首相は自著『美しい国へ』で公表を主張している▼「学力世界一」のフィンランドは、5%の学校を抽出して学力調査しているという。それで十分だろう。(康)
「清田区新聞」07年04月29日付・05月06日付合併号より