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吉岡ひろ子のエッセイ「お元気ですか」

軍国主義の亡霊

イラク派兵差し止め北海道訴訟の代表弁護士をつとめる佐藤博文氏のイラク報告会で数年前に見た写真。クラスター爆弾によって両足を奪われた少女と彼女を抱きかかえるお父さんの一枚の写真。写真は訴えます。これがイラクの現実だと。これがアメリカの“テロとの闘い”なのだと。そしてこれが私たち日本の自衛隊が手助けをしている結果なのだと。

いま世界は無差別殺人、残虐なクラスター爆弾全面禁止に向かっています。ところが日本の侵略戦争を「濡れ衣だ」と論文発表して更迭された航空自衛隊前幕僚長が解任される直前の10月19日に日本政府が廃棄の方針を決めているクラスター爆弾を「戦闘機に搭載可能な兵器」と紹介、展示していたことが発覚しました。そこには麻生首相や浜田防衛相も招待され参加していたと。

戦後の民主日本の土台をぶち壊そうとする前空幕長を陰から支えるのは、麻生内閣18人中10人にも及ぶ靖国派閣僚と、235人(05年度)を擁する自民・民主などの靖国派議員軍団。

軍国主義の亡霊がなぜこれほど巣くっているのか。これは世界の不思議ではないでしょうか。

(11月19日記)

「清田区新聞」08年11月23日付より