エッセイ「お元気ですか」
火葬料有料化のこと
議案第23号「札幌市火葬場条例の一部を改正する条例案」が3月の定例会で採決され、来年4月から斎場の火葬炉使用料までが有料になることが決まりました。
日本共産党市議団は、「火葬場は市民生活に欠かせない施設であり、公衆衛生の観点からも極めて公益性の高い施設であり、受益者負担とはすべきではない」ことから有料化に反対をしました。
札幌市には手稲区山口と清田区里塚に2か所の斎場があり、現在は市民については無料となっていますが、改定される使用料の表を見ると。12歳以上は、1体につき1万6000円の負担となります。改定理由として、札幌市は火葬件数の増加、維持管理や将来の改修、建替等の費用の高騰、特別控室利用率の低下をあげています。
理由としての、「特別控室利用率の低下」をみると、少人数規模など、お葬式の在り方の変化を感じます。また、「火葬件数の増加」をみると、高齢化社会、団塊世代に思いが至ります。自治体の仕事は、ゆりかごから墓場までと言われますが。何でも値上げの中で。「火葬料、お前もか!」という気持ちにさせられます。
誰もが通る道、せめてこの世にお別れをするときに。お金の心配をしないで良い社会にしたいものです。
(2025年4月15日 記)