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みんなが笑顔で暮らせる街に 日本共産党札幌市議会議員 吉岡弘子

エッセイ「お元気ですか」

陳情149号

10月28日は、新幹線トンネル残土の陳情が審議されました。

新幹線のトンネル残土には、基準値の190倍ものヒ素が含有されています。昨年12月から、手稲区山口に搬入が強行されました。

このたびの陳情は、「搬入工事を止めて、場所をもとにもどせ」というものです。札幌市は、ヒ素は「自然由来」のものだからと、軽く説明していますが、大変猛毒性の強い恐ろしい物質です。約7年かけて残土を搬入し、その間盛土は野ざらしです。3~5百メートル離れた場所には、住宅や学校、農地などがあります。

陳情提出者の方が趣旨説明をしたあと、議員から質問ができるので、私は「一番心配なことは?」と伺ったところ、残土が搬入されてから、ずっと陳情のこと、ヒ素のことや盛土を包む遮水シートのこと、寝る間も惜しんで準備してきたこと、将来、ヒ素が原因で子どもたちの身体に何かあったらと思うと…と、言葉を詰まらせました。

新幹線工事に関わる陳情は今回で6度目です。このことを市はどう受け止めているかを質問し、私はその答弁に耳を疑いました。

「新幹線事業に関心を持っている市民が多いから」だと!

(10月31日 記)

「清田区新聞」22年11月6日付より

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