エッセイ「お元気ですか」
オリパラ招致の住民投票条例
昨日第二回定例会が始まりました。
ご存じの方も多いと思いますが、共産党と市民ネットの議員11人が、「30年冬季オリパラ招致の賛否を問う住民投票を行う条例案」の提案をしました。
ちょっとややこしいのですが、そのしくみについて説明をしたいと思います。
「議員提案」は、地方自治法が根拠となっています。
札幌市は6人以上の市議が賛成していれば「議員提案」ができるのです。
また、「札幌市自治基本条例」には、市は、市政に関する重要な事項について、住民の意思を確認するため、別に条例をつくって〝住民投票を実施することができますよー〟と書かれています。
「どうせ、否決されるんじやないの?」と思う方もいらっしやると思います。そうかもしれません。でも、札幌市にとってオリパラ招致は「重要な事項」です。
市政のことを少しでも考えていく機会になればと思います。
実際、これまでドイツ、カナダ、オーストリアの都市で住民投票によってオリパラ招致を撤退した例もあります。
札幌市のオリパラ負担経費は459億円です。今のところね。しかも、関連経費は別です。それでも札幌市の除雪予算の2倍以上ですから。
住民投票で〝市民の声を聴きますよー〟と取り組めば、みんな札幌市政のことをまじめに考える、政治のことを考えると思うのです。
(5月24日 記)