今朝の道新に、「出生前診断」をテーマにした、ダウン症の市民向けシンポジウムの記事が載っていました。
何らかの先天性異常のある子は、全出生児の3~5%、染色体異常はこのうち25%。
ダウン症は染色体異常によって起こります。
NHKのEテレ「バリバラ」にも出演している、あべけん太さんがスピーチをしました。
「僕はダウン症のある30才の会社員です。…僕は覚えるのに少し時間がかかるけれど、何でもできます。運転免許の学科試験は54回落ちたけれど、55回目にやっととれました。…7年前からITの会社で総務の仕事をしています。仕事をしっかりやった時のビールは最高です。…英語の勉強もしています。外国のダウン症の人と話すのもいいと思っています。母が6年前に事故で亡くなり、悲しい事がいっぱいありましたが、毎日楽しく生きています。だから『オカン、産んでくれてありがとう』と毎日思っています。」と。
それぞれが、べつべつで、でもそれに優劣はないこと、それぞれが素晴らしいのだ、「みんな違ってみんないい」とうたった金子みすゞの願いとは、ほど遠い日本社会ですが、多様化を認め合う努力は1歩1歩前に進んでいることを実感します。
(11月22日記)