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北海道の日本共産党と後援会は15日、志位和夫委員長を迎え、いっせい地方選挙勝利をめざす演説会を開きました。雨のなか札幌圏内からの参加者で会場は4階席まで一杯となり、熱気があふれました。
志位委員長は冒頭、昨年の東京都議選、参院選から始まった日本共産党の新しい躍進の流れにふれ、「亡国のTPPから日本と北海道の農業、経済、暮らしを守るために最後まで頑張り抜きます。始まった躍進の流れを、いっせい地方選挙でさらに大きく花開かせる決意です」と日本共産党への熱い支持を呼びかけました。
志位委員長は安倍政権の暴走の一歩一歩が国民との矛盾、世界との矛盾を広げ、墓穴を掘りつつある情勢を解明。「『解釈で憲法9条を壊すな』という声を広げ、憲法破壊の暴挙を打ち破ろう」「消費税大増税ストップの声を突きつけよう」と訴えました。
他の野党が安倍暴走の「翼賛」体制になびくもとで、国政では自民党対日本共産党―「自共対決」という政党地図がいよいよ鮮明と力説した志位委員長。日本共産党は、安倍暴走政治に正面から対決し、どんな問題でも国民の立場で対案を示し、国民と共同してたたかう党だと紹介しました。
志位委員長は「日本共産党には〝三つの力の源〟があります」とのべ、①前途を照らす綱領をもち②92年の不屈の歴史、どんな強大な権力にも国民の立場で筋を貫く③2万の党支部、30万人超の党員をもち、草の根で国民と結びつく。企業・団体献金も政党助成金も受け取らず、財政も自前でまかなう唯一の政党―と力説。「〝三つの力の源〟に確信をもち、開拓者の精神でさらなる躍進に挑戦したい」と決意を述べました。
いっせい地方選に立候補する道議候補と札幌圏の市町村議候補17人が登壇。宮川じゅん道議候補(東区)、坂本恭子札幌市議候補(北区)が決意を表明。定数4の東区で8年ぶりの党議席復活をめざす宮川候補は「必ず当選し、道議会で道民の命と暮らしを守る役割を果たしたい」と訴えました。
ニセコ、栗山、奈井江、余市、蘭越の5町長からメッセージが寄せられました。
「戦争をさせない北海道委員会」が「解釈変更による集団的自衛権の行使容認を許さない!」と28日(土曜日)に「戦争をさせない北海道大集会」を呼びかけています。同日午後1時30分に大通公園西8丁目広場に集合、午後2時45分にデモパレード出発の予定です。
北海道憲法会議、北海道憲法改悪反対共同センターが呼びかけて金曜日に行われている「戦争しない!憲法守ろう!金曜デモ」。13日、勤め帰りの労働者ら150人以上が折からの雨天をついて行進。「守ろう憲法! いいね! 憲法」「戦争させない、絶対させない」などとコールし、沿道の市民らにアピールしました。
大通公園からの出発に先立ち、自由法曹団の渡辺達生弁護士が「『容認ありき』の危険な動きが強まるなか、『これは危ない』と考える人も増えています。世論と運動で安倍政権を追い詰めましょう」と呼びかけました。
清田区の日本共産党後援会と吉岡ひろ子清田区市政相談室長は、安倍政権の「解釈改憲=憲法破壊のクーデター」に断固反対し、安倍政権を世論で包囲するため全力をあげています。
10日朝の地下鉄南郷18丁目駅頭での宣伝で吉岡さんは「『戦争する国』を未来の子どもらに手渡してはなりません。何よりも大切な平和を将来に残しましょう」と呼びかけました。
「毎日」の18日付「水説」は政府の成長戦略を見ると「人材こそが国の財産」という考えに安倍政権はあまり関心がないようだ、とのべ「せめて株価と同じくらい、生身の人間にもっと関心を払えないものか」と嘆く▼安倍首相にとって国民の暮らしや幸せより、企業や投資家、株価のほうが大切なのだとの指摘だ。首相の頭がすっかり「アベコベ」になっている▼改憲問題ついても同じ。政治家は戦争を夢想するより戦争をさせない努力をすべきだし、解釈改憲にうつつを抜かすより優先すべき課題は山積。これも「アベコベ」▼アベコベ政権はもうゴメン。絶対多数を誇ろうが、総選挙でも参院選でも自民の比例得票率は2割台。基盤は劣化の一途。地方選勝利めざす15日の演説会は熱気に包まれた。いまは躍進の好機にあるのだ。(S)
「清田区新聞」14年06月22日付より