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日本共産党
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吉岡ひろ子のエッセイ「お元気ですか」

シロザケのごとく

8月に品川正治さんが、そして、つい数日前に山崎豊子さんが亡くなられました。

共に88歳、89歳と、青年期に戦争に向き合った世代。

品川正治さんの講演は2回聞きましたが、平和と民主主義へのほとばしるような思いは、忘れられません。

財界の重鎮でありながら、革新懇の代表世話人をつとめていました。

今の政治状況を「自共対決」と共産党がいえば、「自共激突」だと、最後まで日本共産党に深い信頼と期待を寄せてくれました。

一方の山崎豊子さんは、私のもっとも好きな作家です。

時代を背景にした、社会の不条理を許さない作品の数々。

長編小説がおおいのですが、ひたむきな主人公や魅力的な人物群に引き込まれ、夜の読書の時間が待ち遠しかったものです。

参院選のあと、久しぶりに就寝前に水上勉の小説を読んでいますが、4〜5ページ位読んではまぶたが重くなってきますが、作品に責任はなく、ふとんのなかから腕を出しながら読んでいる私のせいです。

小説には色んな人生が描かれていますが、生きていくのは平坦ではありません。

産卵場所を探すシロザケのごとく、真剣勝負なのであります。

(10月02日記)

「清田区新聞」13年10月06日付より