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知人の、名古屋にいるお孫さんが夏休みの間遊びに来ていて「札幌にきたのに全然涼しくないや。でも夜になると寒いからボク風邪をひいちゃいそうだよ」と不満を漏らしていたそうですが、札幌は夜に涼しいのが救いです。
暑い日が続いて熱中症になる方が増え、5月31日からの2ヶ月半で、全国では132人が亡くなっています。
15日にさいたま市で亡くなった76才男性は、腰痛で働けない48才の長男と2人暮らし。
10年前に生活保護を断られ、以来再び申請をすることはなく、2ヵ月十数万の年金で生活。2DKの借家代5万5千円と食事代がやっと。エアコン、冷蔵庫はあっても電気とガスを止めていたといいます。
酷暑のなかで、生きる力も訴える力も枯れ果て一生涯を遂げたのではないでしょうか。
お盆をはさんで、二人のかたの生活相談に関わった体験もあり、さいたま市のこのニュースは、社会から見放されているひとたちの声なき声を感じざるを得ません。
「すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。」とうたった憲法25条の最後の命綱が、絶たれた悲劇だと思えてなりません。
(8月18日記)
「清田区新聞」10年08月22日付より