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羊ヶ丘通は、まるで高速道路のような速さで車が走り抜けていきます。
その交差点を、音と杖だけを頼りに渡る青年がいます。
音を正確に聞き取るために、どんなにしばれる日でも、絶対に帽子はかぶれません。
職業はマッサージ師、全盲ながら美しが丘地域に住み、自活しています。
木枯しと真冬日並みの11月2日、要求を出したS青年はじめ、道視協(北海道視覚障害者協議会)の方がたと、私たち地域住民の、総勢12人で現地調査をし、障がいをもって生活する人にとっていかに危険で住みづらい実態なのかを痛感しました。
昨日、豊平警察署に「音響式信号機の設置」「横断歩道の位置を示す視覚障害者用誘導ブロックの設置」などの要望書を、数日間で地域のかたたちが集めた84筆の署名を添えて提出してきました。
提出後、もう一人の視覚障がいの美しが丘居住のかたに報告をし、青年のお宅で缶コーヒーをごちそうになりました。
署名をさらに積み上げて一刻もはやく実現し、安心して交差点を歩くS青年の姿を見たいものです。
(11月25日記)
「清田区新聞」09年11月29日付より