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勇壮な「村場流八丈太鼓」で始まった集会。まず年金者組合道本部の渡部務委員長が開会あいさつ。次いで道広域連合の瀬川誠事務局長が緊張した面持ちで4月から始まる制度を運営する立場から準備状況を説明しました。
認知症の妻と二人で暮らす原田幸一さんや、新婦人札幌東支部の佐々木トシさん、自交総連道地本の松任正博さんが怒りのメッセージを力いっぱい訴えました。
日本共産党の紙智子参院議員は「福田首相は、『お年寄りに希望の持てる社会を』といっていますが、高齢者に差別医療を押しつけるこんなひどい制度は絶対に許せません。集会を機に反撃しましょう」と語りました。
横路孝弘、逢坂誠二(民主党)両衆院議員も参加し、廃止を訴えました。
札幌西区二十四軒第一町内会長の小野慶勝さんら3人の町内会長が、国会議員に「中止・撤回を必ず」と応援メッセージを送りました。
集会は「高齢者と障害者の尊厳を踏みにじる制度。4月からの実施は中止・撤回せよ」とのアピールを採択、5項目の「行動提起」を確認し、市内中心街をパレードしました。
清田区からは吉岡ひろ子日本共産党清田区市政相談室長をはじめ、清田区革新懇、年金者組合清田支部、新婦人清田支部、清田区生活と健康を守る会などから多数の人たちが参加、全道からの参加者と連帯し「怒りのパレード」を繰り広げました。
日本共産党清田区後援会は3日、美しが丘のスーパー「フードD」前で買い物客らへの宣伝活動をおこないました(写真)。
マイクを握った吉岡ひろ子党清田区市政相談室長は、2日の「怒りの道民1000人集会」が広範な老人クラブや町内会の会長、高齢者団体、医療関係者らの呼びかけで成功したと報告、「いのちを年齢で差別することは許されません。後期高齢者医療制度を中止、撤回させるまでがんばりましょう」と呼びかけました。そして暫定税率の「つなぎ法案」は日本共産党の道理ある主張と世論で撤回させたと指摘、日本共産党の役割がいっそう重要となっているとのべ、来るべき総選挙での党の躍進を訴えました。
また、13日から始まる札幌市議会定例会で、家庭ごみ有料化計画の撤回や、道内で札幌市だけが実施を拒んでいる福祉灯油をはじめ市民の願いを実現するため全力をあげる決意をのべました。
札幌市の08年度予算案審議を主な議題に札幌市議会08年第一回定例会が13日から始まります。
札幌市の予算案は四年連続の減額となりました。昨年策定した「中期財政見通し」より収支が26億円も悪化していますが、最大の原因は国の地方交付税の削減です。その不足を埋めるための市立高校授業料の値上げや一部の市住駐車料値上げ、40歳以上の「すこやか検診」の廃止は問題です。
家庭ごみ有料化や保育料の値上げは予算には盛り込まれていませんが準備はすすめられています。
日本共産党札幌市議団は積極的な論戦を展開し、切実な要求となっている福祉灯油の実施などを求めていきます。日本共産党の代表質問は21日午後、坂本きょう子議員(北区選出)がおこなう予定です。
「鬼は外、福は内」。「年齢の数だけ豆を食べると幸福になれるよ」と、行事ごとにささやかな幸福の言葉を子どもたちに話してきたのだが……▼「長生きしたら、だめですか」「安心して老後を暮らしたい」「年齢でいのちを差別する、こんな制度は世界に例なし」。2・2怒りの道民1000人集会で見た、のぼりやプラカードの言葉……▼先日病院で支払いを待っていたときのこと。入院費を2万円以上請求された高齢の方が、金額に驚き、やがてゆっくり丁寧に時間をかけてお金をそろえていた。それを見ていて、「後期高齢者医療制度」は、何としても阻止、撤回させなければ―と、あらためて強く思ったことだった。(佳)
「清田区新聞」08年02月10日付より