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ずっと住み続けたい清田区に全力疾走! 日本共産党清田区市政相談室長・吉岡ひろ子です

エッセイ「お元気ですか」

金網の向こう

沖縄でフェンスがちらつき目をそらし海を見つめる観光客は(神奈川県・桐蔭学園中学校2年)小林沙葉

朝日新聞社短歌コンクール「8月の歌」【中学・高校の部】優秀賞受賞作です。

先日のバス停での宣伝行動は、「平岡5-4」。自転車通学の高校生が、軽やかに通り過ぎるそばで、朝のご挨拶をさせていただきました。

行動の後、森を愛でてきました。

カラ松やミズナラ、シラカバの樹林の懐にある池は、空の光を映しだし、数羽の鴨が水面を滑るように浮かんでいます。

森の奥には枝に佇むアオサギの姿がありました。

ここは元は旧北海道拓殖銀行の所有で、野球のグラウンドやテニスコートがありました。

拓銀の破綻にともなって、旧ジャスコが土地を取得し、ショッピングセンターを建設することになりましたが、住民の要望で池を含む森の半分が殘されたのです。

10年以上前になりますが、「清田区の自然を守る会」は、この問題や「有明産業廃棄物処分場」建設を住民のみなさんとともにストップさせました。

金網の向こうに広がる豊かな自然を前に、ふと沖縄に行ったときの、延々と続くフェンス越しの沖縄の基地を思い出しました。

どちらも足を踏み入れることのできない場所だけれど、何という違いだろう。

「清田区新聞」18年9月2日付より

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