〔ニュースと活動報告〕

「戦争をさせない北海道委員会」は、５月25日、「止めよう！　辺野古埋め立て、共謀罪は廃案に！　総がかり行動」を大通公園で開きました。沖縄で逮捕・長期拘留され、保釈された山城博治沖縄平和運動センター議長を迎え、沖縄と連帯する行動としても取り組まれたこの行動には600人が参加しました。

山城さんは、「辺野古では警察の暴力が横行し、些細なことで逮捕・拘留が相次いでいる。しかし、しなやかに、したたかに、時に毅然とたたかい続ける。沖縄から北海道まで手をつないで声をあげよう」と決意表明。大きな拍手と歓声を受けました。

参加者は市街中心部をデモパレード。「『共謀罪』は必ず廃案」「新基地建設絶対反対」などとアピールしました。

同委員会は、「共謀罪」法案が参議院で審議入りした５月29日にも、法案の審議開始に抗議し「総がかり行動」を行い、大通公園に250人が集まりました。主催者呼びかけ人の岩本一郎北星大教授らがスピーチ。市街中心部をデモ行進しました。

５月27日、札幌市内で「止めよう！　辺野古埋め立て、『共謀罪』は廃案に！　北海道アクション」が同アクション実行委員会主催で開かれ、予想を超える550人が参加し会場は超満員となりました。

基地反対運動で逮捕、長期拘留され保釈された沖縄平和運動センターの山城博治議長が「まごうことなき不当弾圧に屈しない～沖縄の新基地建設と共謀罪」と題して講演。「沖縄ではすさまじい暴力が横行し、多くの人が拘束されている。しかし、私たちは、とぼしい中から時間も費用も工夫し集まってくる。私たちの力は〝心〟であり〝ゆるぎない信念〟だ」とのべ、「共謀罪は権力に反対するものを力で押さえつけるため監視社会をつくるもの」と訴えました。

日本共産党清田区市政相談室長の吉岡ひろ子さんは、５月の最終日曜日の28日、清田区の日本共産党後援会とともに、美しが丘の食品スーパー前で、毎月行っている街頭宣伝を行いました。

吉岡さんは、安倍晋三首相が憲法記念日に９条改憲を言明したことに関し、「安倍首相の狙いは単に『自衛隊を憲法に明記』することではなく、国民の大半が平和のために役立ってきたと評価している憲法９条を骨抜きにし、『戦争できる国』をつくろうとするもの」と指摘し、さらに「『テロ防止』と称して様々な弾圧法規を整備してきました。いま、『テロ等準備罪』と呼んでいる『共謀罪』を新設する法案を強行しようとしています。これは、内心を処罰しようとし、監視・密告社会つくろうとするもの。断固反対です」とのべ、「いま、安倍首相自身の進退に関わる『加計学園問題』で、前文科事務次官が『総理のご意向』などと書かれた文書は本物だと記者会見でのべたとされますが、国政私物化の疑惑は徹底的に究明する必要があります」と強調。「戦争する国づくりを一歩一歩進めている安倍政権にノーの声をあげましょう」と呼びかけました。

道内の九条の会の連絡、交流のためつくられた９条ネットワーク北海道は、５月27日、札幌市内で第６回経験交流集会を開きました。

60人余りが参加し、地域別や分野別の活動の交流や、この集会に招いた道内の野党の代表と、９条を守るたたかいや、野党共闘などについて意見交換などを行いました。

日本共産党、社民党、新社会党から代表が参加し、民進党北海道総支部連合会と市民ネットワーク北海道の代表からメッセージが寄せられました。

日本共産党北海道委員会の千葉隆書記長は「北海道５区補選の経験もあり、積極的に議論したい。共闘前進に力を尽くす」とのべました。

日本共産党北海道委員会と議員団は29日、すでに提出していた475項目の要望について北海道に交渉し、その実現を迫りました。

要望は▽国とＪＲの責任で鉄路を守り地域再生▽医療・介護、福祉、子育て・教育の充実▽原発ゼロ、再生エネの拡大▽不要不急の大型公共事業でなく暮らし密着の公共事業▽憲法に基づき信頼される道政――を柱にしたもの。

このなかで、交渉にも参加した吉岡ひろ子清田区市政相談室長が提起していた「羊ケ丘通と厚別中央通の交差点に右折信号を」の要望に、道警から「予算化する」との回答があり切実な要望が実現することになりました。