エッセイ「お元気ですか」
高齢者の立場にたって…
1月28日に行われた年金者組合の市交渉の続きについて、書かせていただきます。
待機者が6千人を超える特別養護老人ホームについて、札幌市は平成27年度から3年間で定員800人分の整備をする予定です。
初年度は3施設で240人分。
これでは全く焼け石に水の状態で、いつ入居できるか見通しが持てず、介護する方もされる方も大変です。
制度が変わって、対象が要介護3以上となりましたが、入居されている方については退所を迫るということはしない。また「認知」や「虐待」があると判断した上で、「介護3」にこだわらない仕組みをつくっていく――と回答がありました。
老人ホームの実態も出されました。札幌市で310ある老人ホームのうち、194が無届け施設だと聞きました。
特養に入れなくて、年金が少なければ、無届けの老人ホームに頼らざるを得ない高齢者の姿がそこにはあります。
高齢者社会が加速するなかで、介護労働者が求められるにもかかわらず、低賃金のため、なり手がたりません。
来年度からの介護保険の改悪で、事業所の介護報酬がカットされ、特に小規模事業所は困難になります。
札幌市に、高齢者の立場にたった施策を実行するよう求めてきました。
(02月11日記)