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日本共産党
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吉岡ひろ子のエッセイ「お元気ですか」

純粋な目で

数年ぶりに胃カメラ検査をしました。

「若々しくてとてもきれいですね」と医師に言われました。

胃袋といえど「若々しくてきれい」といわれるのは、嬉しいものです。

人間の体には60兆の細胞があって、日夜私のために働いてくれています。

その一つひとつの細胞は体の一部分であるだけでなくて、意思を持って働いているというのですから、不思議な限りです。

「私たちは生きているのではなくて、生かされている」といつも話すのは、「泊原発廃炉の会」の小野有五さんです。

230人の命を奪った奥尻島の「南西沖地震」から21年になりますが、もしあと少し震源地がずれていたら、泊原発で事故がおきていました。

奥尻の方々の犠牲は私たちのかわり。生き残ったからには危険な泊原発をなくさなくてはならない…と。

生かされている身――と思えば命に謙虚にならざるを得ません。

「赤旗」日刊紙で目にした片山真理さん。

生まれつき両足の太い骨がなく、9歳で両足を切断。

義足でスカートも、ハイヒールもはき、コンサートも開き、自らの体をも表現するアーティストとして活躍する26歳。

「障がいをもっている人だって、おしゃれをしたいはず――」「作品は純粋に見てほしい」――真理さんのピュアな思いです。

(04月16日記)

「清田区新聞」14年04月20日付より