Since 2007/03/08
「ネスレ」は、日用消費財の世界ナンバー2の多国籍企業ですが、先日「ネスレ争議」が和解しました。
調印によってネスレは組合の団体交渉の要請を速やかに開くことや、人事異動などでの事前協議や職場でいじめや差別の疑いをもたれる行為をしない――ことを約束しました。
日本ネスレは、健康に働ける職場づくりをしていたネッスル日本労働組合にたいし、組合つぶしと人権侵害をし、裁判で会社が断罪される判決が100件以上だされても、組合攻撃を続け、ネッスル労組や兵庫労連が31年に渡ってたたかってきました。
2005年、「OECD多国籍企業行動指針」に基づいて、労組が申し立てを行いましたが、日本政府が動かないために、共産党の笠井亮さんが2007年に国会で取り上げたことが解決にみちびきました。
職場の人権侵害や組合差別は、企業にとっても社会にとっても「得策」でないことは、JR北海道の度重なる事故をみれば一目瞭然です。
久しぶりにチョコレートを買いました。
ネスレ日本株式会社製造の「キットカット」です。
キットカット・きっと勝つ――かみしめて食べました。
(10月16日記)
「清田区新聞」13年10月20日付より