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地区委員会で、午前の会議のあと、市住訪問資料の印刷をしたときのことです。
おにぎりを抱えたIさんが、食事を前にしたうきうきさで、すれ違うように通りました。
Iさんの手元から、海苔の香りがほんのり――というよりワーッという感じで、空腹の私の脳に襲いかかりました。
小学生のときのクラスメイトの「おにぎり」という詩を覚えています。
「おかかのおにぎり、梅のおにぎり、鮭のおにぎり」など何種類ものおにぎりを綴ってから、最後に「私はおかあさんのおにぎりが大好きです」と、いうような詩でした。
なぜ、覚えているかというと、「おにぎり」とは中に梅干しが入っているものだと思っていた私には、衝撃的だったからです。
昔話の「おむすび ころりん」は、よく就寝前に子どもたちに読み聞かせをしました。
「おむすびころりん すっとんとん」の調子の良い歌とおじいさんの優しさいっぱいのお話でした。
「おにぎりさん 中身はなーに、なんですか」の掛け合いは子どもに人気の遊びでした。
一番の思い出は遠足のおにぎりかな。
5年前、北九州の50代の男性が「おにぎりがたべたい」と日記に書き残して餓死しました。
明日は新婦人の産直米が届く日。
一口ひとくち味わっていただきましょう――。
(5月23日記)
「清田区新聞」12年05月27日付より