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吉岡ひろ子のエッセイ「お元気ですか」

日本軍「慰安婦」

4月11日、新婦人道本部主催でジェンダー平等講座―日本軍「慰安婦」問題―がありました。

講師は在日二世の女性で私と同世代の方でした。

慰安所は、1932年上海事変時に、旧日本軍兵士による強姦事件が多発し、現地の反発、性病などの防止策として設置。

また、日本兵の不満を解消させるための「精神的慰安」のため、さらに軍の機密保持のために、日本語を使えない植民地女性を多く利用したのでした。

慰安婦の数は8万から20万人といわれ、8割が朝鮮女性、フィリピン、中国、台湾、オランダにも広がっています。

日本政府は事実の隠蔽と責任回避を続けましたが、1990年に金学順(キム・ハクスン)さんが名乗りでたことが大きな契機となりました。

約半世紀もの長い沈黙が苦悩の深さを物語っています。

その後234人が告発しましたが、日本政府の正式な謝罪を聞くことなく、多くが亡くなり、4月9日現在の生存は61人となりました。

次男が中学2年の1997年、全ての中学の教科書に「慰安婦」問題関連が記述されました。

感慨深く子どもの教科書を受けとったことを覚えていますが今は殆どの教科書から消えてしまいました。

ハルモニ(おばあさん)たちが生きている間に、日本政府に正式謝罪と正当な補償をさせなければなりません。

誰もが平和に暮らす世の中をつくるために――。

ソウルと東京の「水曜デモ」には、今もハルモニが希望を胸に毎週集います。

(4月18日記)

「清田区新聞」12年04月22日付より