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日本共産党
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吉岡ひろ子のエッセイ「お元気ですか」

宇宙の渚

美園にある地区委員会を出て、国道36号線を、車で清田区に向かいました。

1時半から会議があるのに、そろそろ1時になろうとしているのにと、気がせく私に、秋の空が「あせらないで――」とささやきました。

高く澄みきった青い空には、綿あめのように輝く白い雲が、近くに、遠くに浮かんでいました。事故を起こさないよう気をつけながら、ひとつとして同じ形のない雲を楽しみながら車を走らせました。

日曜の夜、NHKスペシャル「宇宙の渚」を見ました。

今回は、宇宙用高感度カメラの開発で、国際宇宙ステーションからの生放送が初めて実現しました。

外科医でもある古川聡さんは、「宇宙を飛びたい」「宇宙の魅力を多くの人に伝えたい」と宇宙飛行士になった方ですが、カメラマンとリポーターを務めました。

国際宇宙ステーションは高度400キロを飛行し、90分で地球を一周するといいます。

「宇宙の渚」とは、高度数十キロから、数百キロの地点の、宇宙でもない地球でもない空間――地球のまわりには薄青いベールがかかっていました。それこそが私たちの命を守るオゾン層――その優しい美しさに感動しました。

画面が地上をなめるように映し出しました。

カメラは昼間の地域から東に流れ、夜の日本が見えました。海に漁り火がひかっています。

ひときわ暗い闇に包まれている三陸海岸沿いの映像に胸が痛みました。

(9月20日記)

「清田区新聞」11年09月25日付より