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吉岡ひろ子のエッセイ「お元気ですか」

タランボ

春――といえば山菜が楽しみです。

お花見には、平岡のOさんのコジャクのごま和えや新ブキの煮物、選挙のごくろうさん会では清田のFさんのふきのとうの天ぷらがおいしかった――!

ヒトビロも何度かいただきました。我が家には香りが良くて柔らかい三つ葉が生えています。

先日ご近所のKさんから、「山菜の王」と言われるタランボをいただきました。

「タランボの木は何というのか、『タラ』なのかな?」という会話になったのですが、「タラノキ」の新芽なんですね。

「若い頃にはわからなかったけれど、山菜のあの苦さやえぐみがおいしいよねえ」などとも話したのですが、年を重ねてその良さが分かってくる典型が「にがみ」や「えぐみ」ではないでしょうか。

目や耳、口、鼻、皮膚で感じる五感(味覚、嗅覚、視覚、聴覚、触覚)は生きていくための力や喜び、希望を生み出す大事な感覚ですが、年が取ることで、できなくなることが多いのですが、そうでないことを見つけると嬉しくなります。

避難所で今も毎日おにぎりと菓子パンばかりの被災者に思いをはせながら、タランボを育んだ大地に感謝し、Kさんに感謝しつつ、天ぷらにしていただきました。

(5月17日記)

「清田区新聞」11年05月22日付より