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日本共産党
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吉岡ひろ子のエッセイ「お元気ですか」

介護制度を考える市民のつどい

老後を考えると、多少の額の預金だけれど使えない――と80才近い方もが話します。

ピンピンコロリと最期まで元気に暮らしたいけれど、予定どおりに人生進むわけじゃないし、誰しもが医療や介護を思うと不安な気持ちに襲われます。

そんな不安が倍増するような「意見書」が11月25日、厚生労働省の審議会介護保険部会でまとめられました。

先日介護の市民集会があって、認知症家族の会役員で審議会委員をしている勝田登志子さんのお話を聞きました。

中味を聞いて「あっと驚くタメゴロー」です。

要支援1と要支援2の方は介護保険の対象外になる。軽度者の生活援助は介護保険の対象外とする。軽度者と一定の所得がある高齢者の利用料を、現在の1割から2割にする――などです。

軽度者とは、要支援1・2、要介護1・2のこと。一定の所得とは、年間200万以上を想定しているとのこと。

ヘルパーさんの支えで何とか一人暮らしをしている軽度者は、どうせよというのか? 24時間見守りの地域包括ケアをつくるといいますが、その見守りをするのは、ご近所、NPO団体で助け合い、今までサポーターとして位置づけていた方たちを受け皿にしよう――という無責任ぶりです。

勝田さんは力を込めて呼びかけます。

「あまりにもひどい審議会の意見書にがっくりして富山に帰りましたが、今日、みなさんの集会に参加して元気をもらいました。まだ決定したわけではありません。再来年4月の改訂に向けて頑張りましょう――!」

(12月1日記)

「清田区新聞」10年12月05日付より