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オレンジ色のサイダーを二つのコップに注ぎました。透明な気泡が次々と生まれてはシュッと消えていきます。
「おめでとう○○さん!」と私が乾杯をすると、少し照れながら、でも実に晴れやかな声で彼女も「カンパーイ!」といいました。
借金が重なり、先が真っ暗になり、「もう死にたい」とつぶやいていた彼女が生活のたて直しをはかってほぼ一年。
「吉岡さん、わたし、○○、きょうで全部借金終わったの!」
と電話してきた声はあまりにも若々しく、一瞬「はて、誰かな?」と思った程でした。
これはまず、頑張った彼女が偉かった。そして民商、区役所、弁護士、介護センター、病院など、多方面の方からの励ましや理解、連携、専門性が支えたもので、これが地域の力であり、社会の力なのだなと実感しました。
同じ時代に生きている人間同士、心をつなげ、希望をもち、命を最期まで輝かせるためのお手伝いをやっていけたらいいな、と思っています。
(8月20日記)
「清田区新聞」08年08月24日付より