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日本共産党
清田区市政相談室
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吉岡ひろ子のエッセイ「お元気ですか」

障がい者の希望をうばう交通費助成削減

札幌市が来年度から障がい者交通費の助成を大幅に削る見直し案を打ち出し、そのことに対しての意見交換会に参加しました。

大通り西19丁目にある社会福祉総合センターの大研修室には150人をこえる参加者でいっぱい。

長くこの運動にかかわった方から「40年前板垣市長との懇談で市長が公約したことを上田市長はやぶってもいいのか」「作業所の工賃と年金の足りない分生活保護をうけている。交通費が出なくなったら作業所にも行けない。生活ができなくなって死んでしまう。なくさないでほしい」など、たどたどしい話し方ですが、一言ひと言胸にせまってくる発言が続きました。

娘さんが精神障害をもっている知人が話していました。「今は週に5日デイケアに通う中で社会性を少しずつ身につけています。市の案だと週2日しか交通費が出ない。市は今回の説明で終わらせないで、もっと家族や当事者の話を聞く場をもうけてほしい」と。

障がい者が人として希望をもって生きるためのかけがえのない交通権まで、今奪おうとしています。

三位一体の改革による地方交付税交付金削減が、この4〜5年で243億円、昨年比でも70億円。確かに厳しい市の財政。しかしここは譲れない人間として生きるための聖域ではないでしょうか。

憲法13条、個人の尊重、生命、自由、幸福追求の権利を本気で追求する気は札幌市にはないのでしょうか。

(5月28日記)

「清田区新聞」08年06月01日付より